『所有不動産の問題は生前に!』
築年数が経過した文化住宅や古アパート
等は、経年劣化による補修費の増大や
耐震性の問題、滞納等不良入居者の対応
など、さまざまな問題を抱えています。
手間のかかる不動産であるならば、
相続人は継承することをためらうかも
しれません。
引き継ぐ側の負担感を最小限にし、
喜んで引き継いで頂ける様
不良資産はお金を使って優良資産に
変えておくことをお勧めします。
お金が減りますので、相続税の節税にも
繋がります。
下記の不動産に関する煩わしいことは、
早めに解消しておきます。
・不良入居者の立退き
・取り壊し
・建替え
・耐震工事や大規模修繕
・将来の売却などに備えての土地の測量
・境界確定、越境物の解消
・賃貸借契約書の作成(口約束の場合)
・滞納などの整理、係争ごとの決着
・不動産の共有の解消 等
以上主なものをあげましたが、
地中埋設物や土壌汚染の有無などもあります。
又先祖代々不動産の名義変更がされず、
そのまま放置されているケースも
しばしば見かけます。
名義変更は登記費用がかかるので、
先延ばしにしているのは想像できますが
後あと大きな問題となります。
それは売却や抵当権設定のためには、
必ず現所有者に名義変更をする必要
があります。
当時の分割協議書が残っていれば、
相続登記を行うことは可能ですが、
紛失していると当時の相続人まで
さかのぼって関係する相続人全員の
印鑑を集める必要があります。
お金にまつわるトラブルの可能性や
その人が海外にいるとか、行方不明者
がいたりすると、印鑑をもらうだけでも
相当な手間と労力が必要となります。
相続が発生したら、必ず不動産の
相続登記を行っておくことを
お勧めします。
売らなくてもいいですから、売却を
する時の発想で不動産を確認する
と、意外な事実の発見ができます。
参考になるのは、重要事項説明書や
物件情報確認書の項目を確認する
ことです。