地震保険は不動産投資に必要か Vol.188
単純に地震保険が必要かと聞かれれば
私は必要だと答えます
簡単に「保険料が高いから」
「使い勝手が悪いから」
やめておいたほうがいい
ということもありました
地震保険が役に立つかどうかは
災害の経験をした人にしか
分からないかもしれません
何も起こらないと
毎年支払っている保険料が
馬鹿馬鹿しく感じてしまうのも
分からなくはありません
しかしながら、現実に
阪神大震災、東日本大震災を機に
地震保険が注目されるようになりました
最近では熊本をはじめ、九州エリアの
地震もあり、身近な課題になっています
2012年度末の調査結果によると
地震保険の世帯加入率は
約３割弱しかありませんでした
マイホームか賃貸かで事情が違ったり
地震共済で備えている世帯も
あると思います
しかし、その最大の理由として
地震保険が補償額のわりに
保険料が高額であることが
あげられます
いったい地震保険の必要性は
どの程度あるのでしょうか
我が国の面積は
世界の１％にも満たないのに
世界の10％の地震が発生する
地震大国です
日本にいる限り
いつ、どこでも起こりうる地震
命を守ることだけでなく
被災後の生活再建のための
「地震保険」について
まず正しい知識を身につける
ことは重要なテーマです
そして災害に遭ったときの
経済的ダメージを
具体的に想定して
加入について検討した方が
よいのかもしれません
そして生活を支える不動産投資に
対してもリスクを少なくする必要性が
あります
命あっての物種で、
無事であるなら本当に良かった
というのが第一だと思います
それでも、その先に誰でも
復興へ向かっての第一歩を
踏み出さなくてはなりません
その第一歩を自分の現預金など
他の資産で賄えるのか
地震保険の助けが必要なのかは
個々人の環境や考え方
価値観が大きく関わってきます
建物が全壊して地震保険が支払われても
同じ家を建てられるだけの
保険金はおりません
それでも住宅ローンなどが残っていたり
教育費がかかるような状況であった場合
家計はこの負担に耐えることができるか
投資した不動産は、今後も変わりなく
収入を得ることができるのか
また仮に家を賃貸するにしても
やはり一時的にお金は必要になります
万一何もかも失ったとき
出てくる保険金は、
同じ家は買い直せなくても
自分にとってどのくらい大きなものかを
考えてみるのも必要です
今一度、大きな地震がまた起こる前に
自分には本当に地震保険が必要なのか
専門家に相談しながら
ぜひ考えてみてください
次回は
「地震保険」の基礎知識
についてお話いたします
不動産コンシェルジュ
宇佐美治雄
