不動産投資物件の「建物構造」から理解すべきこと
建物の構造にも様々な種類があります
挙げていけばかなりの数になるのですが
物件情報に一般的に掲載されているのは
RC造(鉄筋コンクリート造)、
S造(鉄骨造)、木造の3種類です
まずRC造ですが
これは『鉄筋コンクリート造』と呼ばれ
かなり頑丈な建物の部類に入ります
頑丈なだけに建設コストもかなり高く
積算価格も高くなることが多いです。
RC造の特徴の一つに
法定耐用年数の長さが挙げられます
一般的に融資期間は、
この法定耐用年数から
経過年数(築年数)を引いた
残りの期間を元に
決められる場合が多いので
法定耐用年数が長いRC造だと
長く借りられる可能性が高くなります
次にS造ですが、
これは『鉄骨造』と呼ばれ、
さらに鉄骨の厚みによって
『軽量鉄骨造』と『重量鉄骨造』とに
分けられます
S造と表記されているものは
主に『重量鉄骨造』であることが多く
軽量鉄骨造の場合には『LGS造』と
表記されることもあります
S造も頑丈な建物なので
誤解をされている人が多いのですが
意外にも火災に弱いという
一面を持っています
鉄骨は、摂氏550℃程度で
急激に強度が失われますので
火災の時に素早く消火できなければ
一気に崩れ落ちる危険性があります
少し話がそれましたが、
S造の法定耐用年数は
鉄骨の厚みによって変わりますので
融資期間を考慮するときには
重量鉄骨造なのか軽量鉄骨造なのか
確認する必要があります
ちなみに、重量鉄骨造の方が長く、
軽量鉄骨造は木造よりも短いです
最後に木造ですが、
強度という点ではRC造やS造には
かないませんが、
補強や増改築は一番容易にできる
構造ですので、耐震補強などは
わりと簡単に行うことができます
法定耐用年数はあまり長くないので
築古の木造中古物件にはなかなか融資
が付かない場合があります
積算価格も低くなりやすいので
なおさら融資は厳しい場合が
多いので、事前に相談することです
以下に、構造別の法定耐用年数の
一覧を掲載しておきますので、
参考にしてください。
RC造 47年
S造(重) 34年
S造(軽) 19年
木造 22年
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不動産コンシェルジュ
宇佐美治雄